• English
  • Sitemap
  •  
Home
拠点概要
  • 拠点リーダー挨拶
  • 拠点形成の目的
  • 都市地震工学センター
  • 事務局
教育
  • 都市地震工学を志望する学生の皆さんへ
  • 人材育成計画
  • 都市地震工学国際コース教育プログラム
  • 大学院カリキュラム
  • 若手育成プログラム概要
  • 外国人招聘者講義
  • 海外研修報告
研究
  • 研究活動計画
  • 研究成果
  • 受賞
  • 研究施設
連携
  • 国際連携
  • 国内連携
メンバー
  • 事業推進担当者
  • 事業推進協力者
  • PD
  • RA,TA
  • 事務局メンバー
  • プロフィール
公募
  • 教職員・PD
  • 学内募集
  • 過去の公募
    • 平成24年度
    • 平成23年度
    • 平成22年度
    • 平成21年度
    • 平成20年度
ニュース
催し物
  • 国際会議
  • 国内シンポ
  • ワークショップ
  • セミナー
  • 談話会
  • 若手の会
  • InterCOE
出版物
  • ニューズレター
  • 国際会議論文集
  • 国内シンポ論文集
  • 研究レポート
リンク

国際会議
東北地方太平洋沖地震に関する情報

出版物

Home > 出版物 > ニューズレター > 地震に対して損傷制御効果に優れたコンクリート系構造と木質構造の開発

地震に対して損傷制御効果に優れたコンクリート系構造と木質構造の開発

建築物理研究センター(教授) 坂田弘安

1. PC圧着関節工法の開発

 コンクリート系構造において地震後の損傷制御を実現するための工法、「PC圧着関節工法」の開発を行った。従来の鉄筋コンクリート構造は、変形するとひび割れが生じ、剛性も著しく劣化してしまうが、この工法はプレストレスを導入した柱部材と梁部材をPCより線によって圧着し、関節のように回転させるため、地震後の損傷が極めて少ないことが特徴である(図1)。図2に示すように、除荷後の残留変形が少なく、想定通りの性能を発揮することを実験により確認し、さらに実験で得られた荷重−変形関係を精度良く追跡できる評価法も提案した(図3)。また、図4のようにPC圧着関節工法による外付けフレームを耐震補強として適用するための研究も行った。本工法は、既に約400棟の実績があり、その全てが東日本大震災においてほとんど損傷が見られず、その優れた性能が実証された。


2.木造住宅用高性能制振壁の開発

 我が国の住宅は木造の戸建住宅が多数を占め、その約40%は耐震性能が不足していると言われている。また、新築においても地震後の損傷を最小限に留める、財産保持性の高い住宅が求められている。以上から、安価かつ高性能で、さらに中高層建築で既に多くの実績のある制振技術を木質構造に適用するための研究を行い、粘弾性、鋼材、摩擦など多様なダンパーを取り付けることができる木造住宅用高性能制振壁を笠井教授と共同で開発した。制振壁を組み込んだ架構の振動台実験を行い、非制振の架構に比べて最大変位が約半分になり損傷が抑制されたこと、さらに余震を模擬した加振でも元の性能を保っており、住宅の財産保持性を高められることを確認した。本制振壁は民間企業2社が実用化し、既に200 棟超の施工実績がある。

図1 PC圧着関節工法による床スラブ付き
十字型部分架構の載荷実験

図2 PC圧着関節工法による部分架構の実験結果

   

圧着部における除荷時歪度分布

スラブ付きQ-R関係(1/50以降)

図3 PC圧着関節工法骨組の力学モデルとそれによる解析結果
   
図4 PC圧着関節工法外付けフレームによるRC建物の耐震補強
 
図5 木造住宅用高性能制振壁を組み込んだ架構の振動台実験
上段:一般的な合板耐力壁架構、下段:粘弾性ダンパー付き制振壁架構
ニューズレター一覧へ戻る  ページトップへ