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Home > 出版物 > ニューズレター > 2011 International Internship & Taiwan-Japan Symposium on the Advancement of Urban Earthquake Hazard Mitigation Technology

2011 International Internship & Taiwan-Japan Symposium on the Advancement of Urban Earthquake Hazard Mitigation Technology

 土木工学専攻(助教) 松本浩嗣

1.はじめに

 「International Internship」は2010年度から開講された授業である。2011年度は台湾の国立中央大学(以下、NCU)での地震防災に関する講義の受講、台北市内の施設見学、および中壢市内のフィールド調査を行った。また9月19日、20日には、NCUと東工大が主催する「2011 Taiwan-Japan Symposium on the Advancement of Urban Earthquake Hazard Mitigation Technology」がNCUで開催されるとともに、9月21日、22日には現場見学ツアーが行われた。本稿は、これらの実施および参加報告である。

2.2011 International Internship

 授業は、9月12日から9月17日の期間に行われた。参加した学生は、酒井舞、原祐介、山田雅人、渡邊祥庸の日本人学生4名とManika MAHARJAN、Quynh Nga LE、Puvanai WIROJJANAPIROM、Thi Thu Dung NGUYEN、柯琳、張翔傑(それぞれ、ネパール、ベトナム、タイ、ベトナム、中国、中国から)の留学生6名の計10名である。なお、世話役として竹山智英助教と筆者が全期間、最終発表での助言・評価者として梶秀樹特任教授と二羽淳一郎教授が最終日に同行した。

 初日(9月12日)は、NCUのChen教授からの講義(写真1)と、NCUの実験施設の見学があった。Chen教授の講義では、台湾の地震動特性、地震被害と対策の歴史に関する説明があった。また、施設見学では東工大の施設と比較するなどして、学生たちは興味深く見て回っていた。

 2日目(9月13日)は、台北市内のNational Science and Technology Center for Disaster Prevention (NSTCDP)を訪問した。職員の方から、台湾の災害や防災のあり方について丁寧に説明して頂き、学生たちは熱心に耳を傾けていた(写真2)。

写真1 Chen教授の講義

写真2  NSTCDPで説明を受ける学生たち
   
写真3 フィールド調査の様子 写真4 住民への聞き取り調査
   
写真5 調査結果発表の様子

 

 3日目から最終日(9月14日〜17日)にかけては、中壢市内のフィールド調査を行った。中壢市はNCUが位置する台湾北西部の都市である。この調査では、東工大の学生2名とNCUの学生1名の計3名が1グループとなって活動した。9月14日は各グループが中壢市内を回り、防災に関する安全性の現状調査を行った。建物の外観調査や路地の幅員の計測(写真3)、避難場所等の確認を行っていた。また、現地住民に話しかけ、地震が発生した際にどのような行動をとるべきか、避難場所を知っているかということなどの聞き取りもしていた(写真4)。この際、NCUの学生と東工大の学生が協力し合い、現地の警察官に話しかけて災害の際の行動について聞く場面もあり、非常に積極的な調査が行われていたという印象を受けた。その後、9月15日から9月16日の正午にかけて前日の調査結果をまとめ、9月16日の午後に各グループからの調査結果発表会が行われた(写真5)。発表会では、市内の防災に対する現状、住民の意識調査の報告がなされた。なかには、地域防災に関する提言にまで言及したグループもあった。NCUの先生方がご存じない情報も含まれており、調査結果を市の行政担当者に報告したら役に立つのではないかという提言があった。各グループとも短い時間ながらも全体的に良くまとまっており、発表会に参加した先生方からも好評を頂いた。

 

1 シンポジウムのタイムテーブル

Date

Time

Program

Sep. 19

8:40-9:10

Registration

9:10-9:40

Opening and Welcome Address

9:40-10:40

Oral Presentation (I)

10:40-11:00

Coffee Break

11:00-12:00

Oral Presentation (II)

12:00-13:20

Lunch

13:20-14:30

Oral Presentation (III)

14:30-15:00

Coffee Break

15:00-16:00

Oral Presentation (IV)

16:00-17:00

Discussion on Future Collaboration

18:00-20:00

Banquet

Sep. 20

9:00-10:10

Oral Presentation (V)

10:10-10:30

Coffee Break

10:30-11:30

Oral Presentation (VI)

11:50-13:00

Closing Ceremony

 

3.2011 Taiwan-Japan Symposium on the Advancement of Urban Earthquake Hazard Mitigation Technology

 本シンポジウムはNCUのResearch Center for Hazard Mitigation and Prevention (RCHMP)と東工大都市地震工学センター(CUEE)の共催で、地震災害の低減技術に関する発表と論議を行うものである。2005年の第1回目から数えて、2011年は7回目の開催にあたる。

 シンポジウムのタイムテーブルを表1に示す。はじめにProf. Chen(NCU工学部長)、Prof. Yau(RCHMP長)、Prof. Chou(NCU土木工学科長)からのWelcome Address、二羽教授からのOpening Addressがあり、その後、計20の口頭発表が行われた。発表者は東工大とNCUの教員と学生であり、その内容は構造、地盤、防災、モニタリングなど多岐にわたった。発表後の質疑応答では東工大やNCUの学生からの質問も見受けられ、活発な議論が行われた。

写真6 記念品を受け取る二羽教授

(金門島Emergency Operations Centerにて)

写真7 集合写真

(金門島Emergency Operations Centerにて)
   
写真8 金門大橋の説明を受ける参加者 写真9 夕食会の一例(金門島にて)

 

4.現場見学ツアー

 シンポジウム後の9月21日、22日には、台湾の金門島にて現場見学が行われた。まず、金門県の防災応急センター(Emergency Operations Center, Kinmen)を訪問し、金門島における防災対策について説明を受けた(写真6、写真7)。次に、金門大橋の建設予定地を訪問し、その計画と特徴に関する説明を受けた。金門大橋は大金門島と小金門島を結ぶ台湾国内最大級となる海上橋であり、塩害対策に関する質問が学生から挙がるなど、筆者にとっても大変興味深いものであった(写真8)。

 

5.おわりに

 Internship、シンポジウム、現場見学のほかにも、空いている時間にはNCUの学生とバーベキューをしたり、NCUの先生方に夕食の席を設けて頂いたりした。特に金門島での夕食会(写真9)では、地元の海鮮料理や台湾ビールはもちろんのこと、金門島名産であるアルコール度数58%の高粱酒もふんだんに振る舞われ、東工大とNCUの交流も一層深まったものと思われる。特に学生たちにとっては、この台湾での滞在で講義・見学や調査はもとよりNCUや金門島の人々との交流を通して、様々なことを考えるきっかけになり、非常に良い経験となったと思っている。

 最後に、この場をお借りして本プログラムにおいて、多大なご協力を頂いたNCUの先生方、サポートして頂いた学内の諸先生方、都市地震工学センターの皆様に感謝の意を表します。

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