催し物
第97回建築物理研究センター講演会
「東北地方太平洋沖地震における建物強震記録」の御知らせ
下記の通り、第97回建築物理研究センター講演会「東北地方太平洋沖地震における建物強震記録」を開催致します。お忙しいこととは存じますが、できるだけ多くの皆様に御出席賜りたく御案内申し上げます。
概要
3月11日の東北地方太平洋沖地震では、東北地方から関東、関西まで非常に多くの建築物が大きく揺れたが、兵庫県南部地震のように震動による建物倒壊が多くないことがせめてもの救いとなっている。また、これらの地域には地震計を設置している建物が多く、「稀」から、「極めて稀」なレベルまでの、設計時に考慮している強さの地震動と建物応答が、これまでになく非常に多く記録されている。
将来の大地震に備え、それらの観測記録や構造物の振動現象を集めて総合的に考察することは非常に有意義と考え、建築物理研究センター(SERC)が中心となり、大学や企業のご協力を受けて建物の観測記録の収集を開始し、今後は観測記録に関する勉強会、講演会、国際シンポジウムを行うべく計画している。今回の講演会は、その第一段階と位置づけ、講演者による観測記録の具体例の発表、耐震設計の観点からの建物応答の分析、社会のためになる観測データ公開の現状と将来、今後の活動を目指すコアグループの形成などに関し議論したい。
日時: | 平成23年9月27日(火)13時〜18時(終了後、懇親会を開催) | |
場所: | 東京工業大学すずかけ台キャンパス すずかけホール2階・集会室1(入場無料) | |
主催: | 東京工業大学 建築物理研究センター(SERC) 東京工業大学 都市地震工学センター(CUEE) グローバルCOEプログラム 「震災メガリスク軽減の都市地震工学国際拠点」 |
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プログラム: | 前半 13:00〜15:10 | |
1. | 挨 拶 笠井和彦 東京工業大学建築物理研究センター長 |
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2. | 「東北地方太平洋沖地震の強震記録の概要」 翠川三郎 東京工業大学都市地震工学センター教授 |
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3. | 「東北地方太平洋沖地震における仙台周辺での強震記録」 源栄正人 東北大学工学研究科災害制御研究センター教授 |
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4. | 「東北地方太平洋沖地震における東北工業大学八木山キャンパス内建物の観測記録について」 船木尚己 東北工業大学工学部建築学科准教授 |
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5. | 「建築研究所の観測網で得られた建物の強震記録」 鹿嶋俊英 独立行政法人建築研究所 |
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6. | 「東北地方太平洋沖地震における関東の建物応答観測記録」 笠井和彦 東京工業大学建築物理研究センター教授 |
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質 疑 休 憩(20分) 後半 15:30〜18:00 |
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7. | 「工学院大学新宿校舎の揺れと被害」 久田嘉章 工学院大学工学部建築学科教授 |
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8. | 「20110311東北地方太平洋沖地震日建設計東京ビル地震観測報告」 原田公明 株式会社日建設計 構造設計部門 |
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9. | 「新宿センタービルの観測記録と制振効果」 木村雄一 大成建設株式会社 設計本部 構造計画グループ |
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10. | 「水戸市に建つ超高層免震建物の強震観測例」 境 茂樹 株式会社間組(ハザマ)技術研究所 技術研究第二部 |
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11. | 「免震建物の地震観測記録について(東北大学免震実証建屋 清水建設技術研究所)」 猿田正明 清水建設株式会社 技術研究所 次世代構造技術センター |
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12. | 「東北地方太平洋沖地震の際に得られた河川堤防と道路橋の地震応答記録」 片岡正次郎 国交省国土技術政策総合研究所 |
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質 疑 閉 会 |
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お問合せ: | 世話人 笠井和彦(東京工業大学 建築物理研究センター) 翠川三郎(東京工業大学 都市地震工学センター) 鹿嶋俊英(独立行政法人 建築研究所) 問合わせ 045-924-5352(小野口) |