昨年６月２日に亡くなられた本学名誉教授の小林啓美先生を記念した講演会が、 すずかけ台キャンパスすずかけホールにて東工大 都市地震工学センターの主催で ６月４日に開催されました。太田裕先生（元東京大学地震研究所教授）の特別講演 をはじめとする７つの講演では、福井地震の震害調査、アナログおよびデジタル 計算機による地震応答解析、耐震設計用地震動の問題、地盤震動特性評価、 常時微動測定、地下深部構造探査、地震被害想定など、小林先生の幅広い業績の 紹介を含めながら地震工学の様々な問題について話題が提供されました。小林先生 の足跡を振り返り今後の地震工学研究を考える有意義な講演会となり、参加者も 150名程度と盛会でした。

　講演会後の懇親会では、元東京大学地震研究所所長の伯野元彦先生や京都大学 副学長の入倉孝次郎先生などから小林先生とのエピソードも紹介していただき、 こわそうで優しい小林先生のお人柄についても触れることができました。 　最後になりますが、講演者の方々を始め本講演会にご協力いただいた方に 感謝申し上げます。

　なお、当日の資料は以下の＜PDFファイル＞の部分をクリックすることで閲覧できます。

大町教授による開会の挨拶	会場の様子

小林啓美先生記念講演会「地震動と地盤」
特別講演 強震動と地震防災−先達の歩みをたどって−　太田　裕
基調講演 バイブロサイスによる大都市深部地下構造調査　井川　猛
金井微動とマイクロゾーニング　瀬尾和大
地震観測記録に基づく地下構造推定　小林喜久二
ハザードマップ作成のための地盤増幅評価　翠川三郎
地盤震動と耐震設計　北川良和
超高層ビルとやや長周期地震動　太田外氣晴