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 ■ 専門書・シリーズ<都市地震工学>刊行のご挨拶

2007年2月吉日

 早春の候、皆さまには益々ご清栄のことと、お慶び申し上げます。

  さて、私どもの21世紀COEプログラム「都市地震工学の展開と体系化」につきましては日ごろ、ご支援・ご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。本プログラムも間もなく、開始から4年目を終えようとしています。わが拠点では、本プログラムの着手段階から、都市地震工学の現在までの到達点を専門書としてまとめておくことを一つの活動目標に掲げ、「都市地震工学シリーズ」の出版に向けて関係者一同励んで参りました。この「都市地震工学シリーズ」の基本構想は以下のとおりです。「モノ」「ヒト」「社会」で構成される都市が地震に襲われるという構図において、最も下に位置するのが地震ハザードであり、地震動、津波、地盤災害などの課題が含まれます(第T階層部分)。地震による直接被害に関連性が強い、建築物や都市インフラなどの都市施設の耐震性能が、次のレベルに位置づけられます(第U階層部分)。

  地震ハザードや都市施設の耐震性能、あるいはリアルタイム地震情報が与えられると、地震被害想定が可能となり、効果的な防災教育や人間行動、あるいはコミュニケーションの具体像が描けます。また、それらを踏まえれば、合理的に被害を最小化するための、構造物の耐震設計戦略やコミュニティの防災対策、あるいは防災投資のあり方などが評価可能となります(第V階層部分)。これら3つの階層部分を有機的に連携させることによって、都市の震災制御に貢献したいというのが本シリーズの基本構想であり、我々の願いです。現在、各階層部分をT部、U部、V部とする全8巻の専門書を、本年中に刊行する予定で準備を進めています。

 このたび、ようやくその第7巻(第一回配本)が出来上がりましたので、ここにご案内させていただきます。ご高覧賜り、率直なご意見等をいただければ幸いに存じます。

拠点リーダー
大町達夫

【専門書出版目次】

第T部 地震ハザード

第1巻 地震と地震動
1 地盤と地震動
2 地震動記録の解析
3 地震動の数値シミュレーション

第2巻 地震ハザードの評価
1 地盤災害の予測
2 津波ハザードの予測
3 設計用ハザード評価
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第U部 地震と都市施設

第3巻 都市構造物の耐震性(1)
1 基礎構造物
2 地下構造物
3 木質構造物

第4巻 都市構造物の耐震性(2)
1 鋼構造物
2 鉄骨造建物の耐震性能
3 RC橋梁
4 RC造建物の耐震性能

第5巻 都市構造物の耐震補強技術
1 地盤耐震補強
2 RC構造物
3 RC構造物

第6巻 都市構造物の損傷低減技術
1 耐震メンテナンス
2 免震構造
3 制振構造
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第V部 地震と社会システム

第7巻 地震と人間 (平成19年2月刊行)
1 都市の震災
2 災害と人間行動
3 リスク認知とコミュニケーション
4 地震時火災と避難行動

第8巻 都市震災マネジメント
1 防災投資評価
2 構造物の耐震設計戦略
3 地震防災情報システム
4 地震防災教育



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