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 ■ 2007 Taiwan-Japan Joint Symposium の参加報告

人間環境システム専攻 井上修作
土木工学専攻 井澤 淳
神戸大学 市民工学専攻 三木朋広

1.はじめに

  2007年9月26,27日に台湾国立中央大学(中壢市)で開催された東工大と台湾国立中央大学(以下,TIT-NCU)との第三回ジョイントシンポジウム(2007 Taiwan-Japan Joint Symposium on the Advancement of Earthquake Hazard Mitigation Technology)に参加してきました.さらに,その後の28,29日に開催されたポストツアーに参加し,台湾西部の澎湖島で消防局,風力発電施設,跨海大橋などを見学してきました.以下に,これらの参加報告を記します.

2.シンポジウム

  本シンポジウムは,東工大の都市地震工学センター(以下,CUEE)とNCUの地震防災研究者との研究交流や人材交流を目的とし,2005年に第1回が開催され,今年で3回目の開催となります.

  今回,東工大側からは,大町教授,翠川教授,大野教授,二羽教授,梶教授,盛川准教授,竹村准教授,Anil准教授,Sivaleepunth君(博士学生)と筆者ら3名を含めた,計13名が参加しました.開会式ではNCUのTang教授とTien教授から挨拶があり,CUEEメンバーへの歓迎の挨拶や,NCUがUOEプログラム(University of Excellence,日本のCOEプログラムのようなもの)に採択されたことなどが説明されました.続いて,これまでのCUEEの協力に対して,NCUから大町センター長に感謝状が贈呈(写真1)され,その後,NCUと共同で行っている遠隔授業(D-learningプログラム)の功績を称え,盛川准教授に対しても感謝状が贈られました(写真2).最後に,東工大側から,NCUに感謝の意をこめて大町教授から記念品を贈呈し,開会式が終了しました.

写真1 NCUから大町教授へ感謝状

写真2 NCUから盛川准教授へ感謝状

   
 

写真3 筆者の発表風景

 

  発表会では,全部で20件の地震工学に関連する研究発表が行われました(写真3).発表内容は,防災計画や防災教育のための仮想化技術から,衛星画像,GISを利用した広域災害情報の把握方法,ダムの常時微動測定や補強土の地震時挙動,さらには,津波やRC構造物の数値解析など多岐にわたりました.また,それらの発表の中で,Wang准教授の「ラティスモデルを用いたRC解析」や盛川准教授の「Hsinchu市の地下構造モデルと地震動シミュレーション」はそれぞれ, TIT-NCUの共同研究の成果として発表が行われていました.多岐にわたる発表内容ではありましたが,それぞれの発表に対して,東工大とNCUの研究者間で活発な議論が繰り広げられていました.また,NCUからは,教員のほか,多数の学生もシンポジウムに参加しており,発表の討議,会場の雰囲気共にシンポジウムは盛況でした.

  また,シンポジウム後のミーティングでは,東工大とNCUとの大学間の提携や,学部学生の交流会などについても議論を行い,今後更なる2大学間の連携について話し合いを行いました.

3.ポストシンポジウムツアー

  シンポジウム終了後は,Hsu教授,Chen教授,Lee准教授,Juang博士の引率による台湾西部にある澎湖諸島へポストツアーに参加しました.澎湖諸島は海を囲むように配された馬公本島,西嶼島,白沙島とその他大小の島々からなる列島で,澄んだ海の綺麗な景勝地でした.ポストツアーの初日の28日には,澎湖県消防局で災害時の司令室に招かれ(写真4),そこで台湾の消防組織についてのビデオを観賞し,さらにレスキュー用機材の説明などを受けました.次に,台湾の電力会社に移動し,澎湖諸島は風が強いことで有名なのですが,この風を利用した風力発電用の風車などを見学し(写真5),最後は,桶盤島で玄武岩の柱状節理(写真6)や火口跡などを見て回りました.二日目は,西嶼島と白沙島を結ぶ跨海大橋を通り,その後,砲台跡や,伝統的な珊瑚を壁材に使用している集落を見学してきました.跨海大橋は,当時台湾のビックプロジェクトの一つであったそうで,Chen教授が,その当時この橋を誇らしく感じたことを思い出しておられました.

4.最後に

  シンポジウム,ポストシンポジウムツアーで,我々はNCUの方々から,熱烈な歓迎を受けたことに対して,ここに感謝の意を記すと共に,今後2大学間の連携がさらに発展することを期待しています.

写真4 消防局の司令室

写真5 風車の前で記念撮影

   
 

写真6 桶盤島の柱状節理

 


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