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 ■ Kyoto University-National Central University-TokyoTech Joint Student Seminar に参加して

人間環境システム専攻(助教授) 盛川 仁

 2006 年 3 月 2 日に,台湾の国立中央大学において京都大学,国立中央大学,および東京工業大学の地震工学関連分野における学生のためのジョイントセミナーが開催されました。筆者は,東工大の学生 2 名とともにこのセミナーに参加してきましたので,ご報告致します。

日本からの一行は, 3 月 1 日の昼ごろに台北入りし,その後,国立中央大学の土木工学科を訪問して,学科の概要の説明を受け,その後,学内のいくつかの施設や実験設備の見学をさせていただきました。 3 月 2 日はセミナーの本番で学生諸君は非常に緊張をしていたようですが,発表のあとは,非常にリラックスして,夜はおいしい台湾料理を存分に楽しんだようです。 3 月 3 日に帰国しました。

今回のジョイントセミナーは,もともと,京都大学と国立中央大学の間で,学生のためのセミナーをやろう,という話が決まっていたもので,我々,東工大の COE は,この企画に加わる,と云う形で参加しました。というのは, 2005 年 11 月に我々の COE プロジェクトが国立中央大学の地震工学関連の研究センター (Research Center for Hazard Mitigation and Prevention) と研究,教育において協力をおこなう,という協定を交した直後で,ちょうどよい機会だったため, 3 大学間のジョイントセミナーにしよう,という話に発展した,という経緯があったためです。地震工学に特化した比較的こじんまりしたセミナーで,修士課程〜博士課程の学生が自分のやっている ( あるいは,修士論文でやった ) 研究を 10 分ほどで発表する,という形式のものです。

 参加者は,京都大学の澤田教授をはじめとして,京都大学の地震防災関連の研究室の修士課程の学生が 6 名,博士課程の学生が 1 名,国立中央大学からは,このセミナーのアレンジを引き受けてくださった陳 助教授をはじめとして,博士課程の学生が 3 名,東工大からは筆者のほかに,修士課程の学生 1 名,博士課程の学生 1 名が参加しました。セミナーには,国立中央大学の土木工学科の学生も多数聴講に来たため,延べ 35 人ほどの参加者がありました。また,国立中央大学の学長先生や土木工学科の学科主任の参加も得て,大変に盛り上がりました。

国立中央大学では, UOE (University of Excellence; 日本の COE プロジェクトのようなものだそうです ) プロジェクトを進めることになって,地震防災分野を含む大きなプロジェクトが進行中である,ということでした。  UOE の目的は,日本の COE と同様に,教育,研究を推進すること,ということなので,今回のセミナーは,国立中央大学と東工大の双方の目的に合致する,よい企画であると言えます。実際,修士課程の学生には,初めて外国で英語で口頭発表をする,という者も少なくなく,とても良い経験をすることができた,と言ってくれたのがとても印象的でした。

学生の教育,という観点からは,国内外の他大学の学生がどんなことをやっているのか,ということを,たまに覗き見することは非常によい刺激になる,と思っています。そのような意味で,学生諸君にとって,今回のセミナーはいろいろな意味で興味深く,有意義に時間を過ごすことができたのではないか,と筆者自身は感じています。 これまでにも,東工大と中央大学の間では学生のジョイントセミナーが行われていましたが,今後,このような機会を適宜作ることにより,教育と研究の発展の両方に活かしていくことができるのではないか,と期待しています。

最後に,このセミナーの企画を教えて参加を促してくださった,京都大学の澤田教授,セミナーの準備にご尽力くださった国立中央大学の陳 助教授にはたいへん感謝をしています。 ここに,記して感謝の気持ちを伝えたい,と思います。

写真1  発表風景

写真 2  中央大学の学長先生
(右から 3 人目)といっしょに

写真 3 中央大学の学生さん
とすっかり仲良くなりました



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