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 ■ INTER COE21 SYMPOSIUM  地震に強い都市・都市基盤の構築を目指して

 8月25日(木)と26日(金)の2日間に渡り、主に高校生を対象として、東京工業大学で採択された12の21世紀COEプログラムの活動を紹介する「第3回東工大Inter-COE21シンポジウム」が実施されます。我々、「都市地震工学の展開と体系化」グループでは、両日の午後に次の3つの体験実験を企画しています。

LECTURE1:耐震・免震・制振どう違う?
LECTURE2:地震に耐える建物を造る 〜鉄筋コンクリート造建物の構造実験〜
LECTURE3:地震に強い橋を目指して!    

 今世紀、地球は地震活動期に入ったといわれ、昨年だけでも中越地震、福岡県西部地震、スマトラ地震等、国内外で過去に例を見ない地震が頻発しています。首都圏を襲う大地震が間近に迫っているとの見方もあります。我々、「都市地震工学の展開と体系化」グループでは、COEプログラムの実施母体として都市地震工学センター(CUEE:Center for Urban Earthquake Engineering)を設立し、地震の発生の仕組み、都市を形成する建築物、土木構造物の耐震性の向上などのハード面の研究から、即時地震情報システム、非常時の人間行動などのソフト面の研究まで、地震工学全般に関する幅広い研究を行っています。安全な都市生活を支えるさまざまな研究・技術開発に興味をお持ちの方々の多数のご参加をお待ちしています。  
  なお、参加者には、事前登録をいただくことになっています。詳しくは募集ページ(東京工業大学HP内)をご覧下さい。

■ LECTURE1:耐震・免震・制振どう違う?

 首都圏では、30年以内に震度7の地震が来る確率が70%以上といわれています。これに対し、地震に強いと言われる「免震構造」「制振構造」という言葉をマンションの広告やTVコマーシャルで目にすることも多くなりました。本レクチャーでは、耐震構造、免震構造、制振構造のしくみを分かりやすく解説し、大地震を再現した実大の住宅用耐震・制振壁パネルの動的加力実験を御覧頂きます。

超高層免震ビル(東工大すずかけ台キャンパス)
動的加力実験装置

■ LECTURE2:地震に耐える建物を造る 〜鉄筋コンクリート造建物の構造実験〜

 マンションなど身近に見られる鉄筋コンクリート造建物がどのくらい強いのか、実験を通じて体験してみましょう。鉄筋コンクリート構造の実験方法はいろいろありますが、今回は、建物の一部分を取り出し、さらに実物大の4分の1にスケールを小さくした試験体(2メートルx1メートル程度の大きさ)を作り、力を加えて壊します。

兵庫県南部地震(1995年)で受けた鉄筋コンクリート造建物の被害

鉄筋コンクリートの構造実験の様子

■ LECTURE3:地震に強い橋を目指して!  

 我々が毎日消費している食料や様々な商品の運搬、お父さん達の通勤や仕事での人の移動、様々な目的で利用される高速道路は我々の快適な都市生活を支える重要な役割を果たしており、網の目のように張り巡らされた高速道路網は人間の血管と似ています。地震によって高速道路が被害を受けて使えなくなることは、我々が生活できなくなることを意味しています。

  首都圏では土地利用の制約から高速道路の多くは地上より高い場所に位置し、橋脚によって支えられていますが、こうした橋脚が地震に耐え抜き、震災の復旧に迅速に対応できるよう、十分な耐震性を持った橋脚の建設を目指し研究開発がなされています。

  本レクチャーでは、橋がどのように揺れて壊れるのか、また、地震で壊れないようにするための技術について分かりやすく解説し、橋脚模型を使った振動台実験をご覧頂きます。

兵庫県南部地震の際に倒壊した阪神高速道路3号神戸線
地震に弱い橋
地震に強い橋


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